三角形の面積を求めるには、与えられた情報に合った公式を使います。問題で底辺 と、それに垂直な高さ が与えられているなら、基本公式は次のとおりです。
高さが与えられていなくても、2辺とその間の角、3辺の長さ、または座標から同じ面積を求めることができます。大切なのは、その三角形の条件に本当に合う公式を選ぶことです。
三角形の公式に が付く理由
底辺 、高さ の三角形の面積は、同じ底辺と高さをもつ長方形や平行四辺形の半分です。だから という係数が現れます。
ここで条件が重要です。 は、選んだ底辺に垂直でなければなりません。斜めの辺は、底辺と直角に交わっていない限り高さではありません。
三角形の面積の公式と、それぞれを使う場面
底辺と垂直な高さ
底辺と、それに対応する高さがわかっているときに使います。
これは最も直接的な公式で、たいてい最も速く解けます。
2辺とその間の角
辺 、辺 、そしてその間の角 がわかっているときに使います。
これは、辺 に対する高さが になるためです。
ヘロンの公式
3辺 、、 はわかっているが、高さはわからないときに使います。
ここで、 は半周長です。辺の長さはわかっていても、角や高さが与えられていないときに便利な公式です。
座標による公式
座標平面上の3点 、、 で三角形が与えられているときに使います。
面積は負にならないので、絶対値が重要です。
正三角形の公式
3辺がすべて等しく、各辺の長さが のときにだけ使います。
これは特別な場合の公式であり、一般の三角形すべてに使える公式ではありません。
例題:-- の三角形の面積
三角形の辺の長さが 、、 だとします。 なので、これは直角三角形です。したがって、長さ と の辺は垂直です。つまり、この2つを底辺と高さとして使うのが最も簡単です。
、 とします。
したがって、面積は 平方単位です。
確認したいなら、ヘロンの公式でも同じ結果になります。
ここで大事なのは、毎回すべての公式を使うべきだということではありません。条件を満たしていれば、異なる公式でも同じ面積が求まるということです。
三角形の面積でよくある間違い
最もよくある間違いは、選んだ底辺に垂直かどうかを確認せずに、辺の長さをそのまま高さとして使ってしまうことです。
もう1つの間違いは、 において、辺 と の間ではない角を使ってしまうことです。この公式では、角は必ずその間の角でなければなりません。
ヘロンの公式では、半周長を先に計算し忘れたり、 と周長全体を取り違えたりすることがよくあります。また、すべてが平方根の中に入るので、小さな計算ミスも結果に影響します。
座標の問題では、絶対値を付け忘れると負の数になることがありますが、面積が負になることはありません。
それぞれの三角形の面積公式が役立つ場面
は、基本的な図形問題、作図のスケッチ、高さが見つけやすい問題や計算しやすい問題で使います。
は、三角比の問題や、2辺と1つの角がわかっている測量タイプの問題で使います。
ヘロンの公式は、3辺の長さがすべてわかっていて、高さを導入するとかえって面倒なときに使います。
座標の公式は、解析幾何、グラフの問題、辺と高さではなく頂点で三角形が定義されている場合に使います。
正三角形の公式は、その三角形が正三角形のときにだけ使います。単に二等辺三角形というだけでは、この近道は自動的には使えません。
正しい公式をすばやく選ぶ方法
底辺と垂直な高さがわかっているなら、 を使います。
2辺とその間の角がわかっているなら、 を使います。
3辺すべてがわかっているなら、ヘロンの公式を使います。
座標がわかっているなら、座標の公式を使います。
正三角形なら、特別な近道の公式が使えます。
似た問題に挑戦してみよう
辺の長さが 、、 の三角形で、自分でも解いてみましょう。まずどんな種類の三角形かに注目し、そのあと最も速い方法で面積を求めます。次に、ヘロンの公式でもう一度解いて、2つの答えが一致することを確かめてください。