球の表面積とは、球の外側全体をおおう面の面積のことです。半径を とすると、公式は
です。
問題で直径 が与えられている場合は、まず で半径に直します。同じ関係は次のようにも書けます。
これは だからです。
半径がわかっているときは を使います。 を使うのは、その値が直径 だとはっきりしている場合だけです。
表面積の公式の意味
表面積は長さではなく、どれだけの面をおおうかを表すので、単位は平方単位になります。半径がセンチメートルなら、答えの単位は です。
の部分は、面積が半径の2乗に比例して大きくなることを意味します。半径が2倍になると、表面積は4倍になります。
という係数は球に特有のものです。比較として便利なのは、球の表面積は同じ半径をもつ円の面積の4倍だということです。半径 の円の面積は だからです。
例題:半径 cm の球の表面積
半径が の球を考えます。まず公式を書きます。
ここに を代入します。
半径を2乗して整理すると、
となります。
したがって、正確な表面積は です。
小数で近似したいときは、 を使います。
通常はこれで十分です。問題が を含む形を求めているなら正確な形で、近似値を求めているなら小数で答えます。
問題で直径が与えられる場合
直径が なら、半径は です。したがって、
となります。
また、直径を使う同値な形をそのまま使ってもかまいません。
どちらの方法でも同じ答えになります。大切なのは、最初の数値が半径なのか直径なのかを正しく見分けることです。
球の表面積でよくある間違い
最も多い間違いは、直径を半径としてそのまま使ってしまうことです。公式に とあるなら、それは半径を意味します。
もう1つのよくある間違いは、半径の2乗を忘れることです。 ではなく としてしまうと、単位も値も間違ってしまいます。
最後の答えで平方単位を書き忘れる生徒もいます。表面積は 、、 のような単位で表す必要があります。
問題が正確な値を求めているなら、結果に を残します。小数の近似値を求めるなら、特に指示がない限り最後にまとめて丸めます。
この公式を使う場面
球の表面積は、丸い物体の外側全体の面積を考えたいときに重要です。幾何の授業では、ふつう長さや面積を求める問題で使います。応用では、物体を球として十分に近似できるなら、コーティングの量、熱交換の面積、外側に露出した表面の見積もりにも同じ考え方が使われます。
ただし、この条件は大切です。実際の物体は完全な球であることはほとんどないので、この公式が正確に使えるのは、球としての近似が適切な場合に限られます。
似た問題に挑戦してみよう
半径 の球の表面積を求めてみましょう。次に、直径 から同じ問題をもう一度解き、どちらの方法でも同じ結果になることを確かめてください。