円柱の体積を求めるには、円形の底面の面積に高さをかけます。半径 rr、高さ hh の直円柱では、

V=πr2hV = \pi r^2 h

ここで、rr は底面の半径、hh は2つの円形の面の間の垂直な高さです。問題で直径 dd が与えられている場合は、まず r=d2r = \frac{d}{2} で半径に直します。

なぜ円柱の体積の公式が成り立つのか

考え方はシンプルで、体積は「底面積 × 高さ」です。円柱は底面が円の柱体なので、底面積は πr2\pi r^2 です。したがって、

V=(πr2)h=πr2hV = (\pi r^2)h = \pi r^2 h

これで、式の文字の関係も説明できます。半径が2乗されているのは、円の面積の公式に含まれているからです。一方、高さは1回だけかけます。高さが2倍になれば体積も2倍になります。半径が2倍になると、底面積が r2r^2 によって決まるため、体積は4倍になります。

計算例:半径 44 cm、高さ 1010 cm の円柱

まず公式を書きます。

V=πr2hV = \pi r^2 h

r=4r = 4h=10h = 10 を代入すると、

V=π(4)2(10)V = \pi (4)^2(10)

先に半径を2乗してから、かけ算します。

V=π(16)(10)=160πV = \pi (16)(10) = 160\pi

したがって、正確な体積は 160π cm3160\pi\ \text{cm}^3 です。

問題で小数の近似値を求める場合は、π3.14159\pi \approx 3.14159 を使います。

V502.7 cm3V \approx 502.7\ \text{cm}^3

多くの授業では、四捨五入の指示がない限り、160π cm3160\pi\ \text{cm}^3 のような正確な形の答えが好まれます。

半径ではなく直径が与えられている場合

同じ円柱が、直径 88 cm、高さ 1010 cm と書かれているとします。半径は直径の半分なので、r=4r = 4 cm です。すると、

V=π(4)2(10)=160π cm3V = \pi (4)^2(10) = 160\pi\ \text{cm}^3

これは宿題やテストで特によくあるミスの1つです。公式で使うのは直径ではなく、半径です。

円柱の体積でよくある間違い

  1. V=πr2hV = \pi r^2 h に直径をそのまま使ってしまう。先に半径に直しましょう。
  2. 半径を2乗し忘れる。公式で使うのは r2r^2 であり、2r2r ではありません。
  3. 斜めに描かれた図の斜辺を使ってしまい、垂直な高さを使わない。公式に必要なのは底面間の実際の高さです。
  4. 立方単位ではなく平方単位で書いてしまう。体積の単位は cm3\text{cm}^3m3\text{m}^3in3\text{in}^3 などです。
  5. π\pi を使った正確な答えでよいのに、途中で早く丸めすぎてしまう。

円柱の体積の公式を使う場面

物体を円柱、または円柱に近い形として考えられるときは、円柱の体積の公式を使います。よくある例として、缶、パイプ、タンク、ろうそく、円柱状の柱などがあります。

物体が中空なら、この公式で求まるのは内側の空洞を引く前の外側の体積です。高さに沿って半径が変わるなら、その形は円柱ではないので、この公式をそのまま使うことはできません。

似た問題に挑戦してみよう

半径 66 cm、高さ 33 cm の場合でも自分でやってみましょう。計算する前に、まず式を立てます。

V=π(6)2(3)V = \pi (6)^2(3)

答えが 108π cm3108\pi\ \text{cm}^3 になれば、式の立て方は合っています。次に1つだけ確認するなら、円の面積の公式と比べて、πr2\pi r^2 の部分がどこから来るのかを見てみましょう。

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