平行四辺形の面積は、底辺に垂直な高さをかけて求めます。底辺を 、それに対応する高さを とすると、
となります。
大事な言葉は 垂直 です。高さとは、底辺から向かい合う辺までまっすぐ測った最短距離のことです。ふつう、斜めの辺の長さではありません。
なぜ「底辺×高さ」で求められるのか
平行四辺形の片側にある直角三角形を切り取り、反対側へ移動させるところを想像してみてください。すると図形は長方形になりますが、面積は増えも減りもしません。
底辺 、高さ が同じ長方形の面積は なので、平行四辺形の面積も
になります。
平行四辺形の面積の例
底辺が cm、高さが cm の平行四辺形を考えます。これらの値を公式に代入すると、
となります。
したがって、面積は です。
もし斜めの辺の長さが cm だったとしても、答えは変わりません。面積は底辺と垂直な高さで決まり、斜めの辺の長さだけでは決まりません。
平行四辺形の面積でよくある間違い
高さの代わりに斜めの辺を使う
これは、間違った答えになる原因として最も多いものです。図に斜めの辺と垂直な高さの両方が示されているなら、 には垂直な高さを使います。
たとえば、、斜めの辺が 、垂直な高さが のとき、正しい面積は
であり、 ではありません。
面積と周の長さを混同する
面積は図形の内側の広さを表し、平方単位で表します。周の長さは外側を一周した全体の長さです。同じ図に同じ数値が書かれていても、公式が答える内容は異なります。
単位を書き忘れる
長さの単位がセンチメートルなら、面積は平方センチメートル、つまり と書きます。
この公式を使う場面
底辺と、その底辺に対応する垂直な高さがわかっているときは、いつでも を使えます。これは初等幾何での標準的な公式で、三角形の面積が になる理由を考えるときにも役立ちます。
高さがわからなくても、隣り合う2辺 と 、そしてその間の角 がわかっているなら、面積は
と表せます。
これは、辺 に対する高さが だからです。この式が使えるのは、 がその2辺の間の角である場合だけです。
似た問題に挑戦してみよう
底辺が m、高さが m の平行四辺形の面積を求めてみましょう。そのあと、斜めの辺の長さだけを変えて、面積が同じままであることを確かめてみてください。そうすると、垂直な高さの考え方が本当に理解できているか確かめられます。