平行な直線は決して交わらず、垂直な直線は直角で交わります。座標幾何では、傾きを見れば2直線の関係を最も手早く判断できます。
2本の直線がどちらも垂直線でない場合、ルールはシンプルです。傾きが等しければ平行で、傾きが負の逆数なら垂直です。1本が垂直線でもう1本が水平線の場合も、2直線は垂直です。
直線が平行かどうかの見分け方
平行な直線は向きが同じで、平面上で一定の距離を保ちます。グラフでは、傾き方が同じに見えます。
2本の異なる垂直線でない直線の傾きを 、 とすると、次のとき平行です。
ここで「異なる」という条件が重要です。傾きも切片も一致するなら、2つの式は形が違うだけで同じ直線を表している可能性があります。
直線が垂直かどうかの見分け方
垂直な直線は の角で交わります。両方の傾きが定義されているとき、条件は次のとおりです。
これは、傾きどうしが負の逆数であると言い換えても同じです。
たとえば、1本の傾きが なら、それに垂直な直線の傾きは です。1本の傾きが なら、垂直な直線の傾きは です。
このルールが使えるのは、両方の傾きが数として存在するときだけです。垂直線の傾きは定義されないので、それに垂直な相手は傾き の水平線になります。
例題:式から2直線の関係を分類する
次の2直線が平行、垂直、どちらでもない、のどれかを判断しましょう。
まず、それぞれの式を傾きが読み取りやすい形に直します。
から、 について解くと
したがって、1本目の傾きは です。
から、 について解くと
したがって、2本目の傾きは です。
では比べてみましょう。 の負の逆数は なので、この2直線は垂直です。積の条件でも確認できます。
これは、2直線が交わるときに直角をつくることをすぐに示しています。
どんな2直線でもすばやく確認する方法
問題で2つの式が与えられたら、次の順で考えましょう。
- それぞれの直線を、傾きが読み取りやすい形に直す。
- 傾きを比べる。
- 傾きが同じなら、平行と判断する前に2直線が異なるかどうかを確認する。
- 傾きが負の逆数なら、2直線は垂直である。
- どちらの条件にも当てはまらなければ、平行でも垂直でもない。
こうすると、同じ傾き、符号だけ反対の傾き、負の逆数の傾きを取り違えにくくなります。
傾きに関するよくあるミス
よくあるミスの1つは、垂直な直線は傾きが正負反対だと言ってしまうことです。それだけでは不十分です。傾きが と なら正負反対ですが、負の逆数ではないので、その2直線は垂直ではありません。
もう1つのミスは、垂直線と水平線の特別な場合を忘れることです。垂直線の傾きは定義されないため、傾きを掛けて になるかどうかでは判定できません。
また、傾きが同じというだけで2直線を平行とすることもあります。切片も同じなら、それらの式は異なる2本の平行線ではなく、同じ1本の直線を表しています。
平行線と垂直な直線が使われる場面
平行線と垂直な直線は、グラフ、解析幾何、座標を使った証明、直線の方程式の問題などでよく登場します。向きや直角が重要になる設計や工学の場面でも役立ちます。
実用上のポイントは、傾きによって見た目のイメージをすばやい数値判定に変えられることです。
似た問題に挑戦してみよう
と という2直線で、自分でも試してみましょう。まず傾きを読み取り、平行・垂直・どちらでもないのどれかを判断してから、切片が答えに影響するかを確認してみてください。
さらにもう1問やってみたいなら、Slope Formula を見て、今度は式ではなく2点から直線の関係を分類してみましょう。