比とは、2つの量を決まった順序で比べるものです。たとえば、あるクラスに女子が 人、男子が 人いるとき、女子と男子の比は で、これは に約分できます。
これは女子が 人、男子が 人しかいないという意味ではありません。比較のしかたが同じだという意味で、女子 人に対して男子 人の割合になっているということです。
数学での比の意味
比は、ある量が別の量に対してどのような関係にあるかを表します。 の形で書き、「a 対 b」と読みます。また、比較を商として扱うときは、 であれば と書くこともできます。
順序は重要です。比 は と同じではありません。最初の数は、必ず最初に書かれた量を表すからです。
比は、2つの量が同じ種類のものであるときに最もわかりやすく使えます。種類が違う場合は、先に同じ単位に直します。たとえば メートルと センチメートルを比べるなら、まず変換します。
したがって、比は
です。
比を約分する方法
比を約分するときは、両方を同じ共通の約数で割ります。分数の約分と似ていますが、比の形はそのまま保ちます。
たとえば、
です。
これは両方とも で割れるからです。
約分した比でも、表している比較は同じです。読みやすくなるだけで、関係そのものは変わりません。
2つの数に より大きい共通の約数がなければ、その比はすでに最も簡単な形です。
比の例:文章題を解く
ある絵の具の混合では、赤と青の比が です。赤い絵の具を カップ使うとき、青い絵の具は何カップ必要でしょうか。
この比は、赤 に対して青 の割合であることを表しています。
赤が から カップになるので、倍率は です。なぜなら
だからです。
青にも同じ倍率を使います。
したがって、青い絵の具は カップ必要です。
大切なのは、両方を同じ倍率で増やしたり減らしたりすることです。そうすることで、比 は変わりません。
比の文章題の基本パターン
比の文章題では、たいてい次の3つのどれかを求めます。
- 比を約分する
- 比を大きくしたり小さくしたりする
- 比がわかっているときに、足りない1つの量を求める
どの場合でも考え方は同じです。順序を固定し、比較の関係を変えないことが大切です。
よくある間違いは、「部分と部分の比」と「部分と全体の比」を混同することです。もし boys:girls = なら、全体の部分の数は なので、男子はクラス全体の であり、 ではありません。
比でよくある間違い
順序を逆にしてしまう
問題が cats:dogs を求めているのに dogs:cats と書いてしまうと、数自体が合っていても比としては間違いです。
単位をそろえない
時間と 分をそのまま と比べるのは誤りです。単位が違うからです。まず変換します。
したがって、比は
です。
比を差と考えてしまう
は、問題で重要な意味として「いつも 多い」ということを表しているわけではありません。比は差ではなく、かけ算による比較です。
片方だけ約分する
比の片方を変えたら、もう片方も同じ倍率で変えなければなりません。そうしないと、比較の関係が変わってしまいます。
比が使われる場面
比は、レシピ、地図、縮尺図、混合、クラス内の人数比較、そして等しい関係を扱う多くの代数の問題で使われます。
特に、「全部でいくつか」ではなく「何と比べてどれだけか」を考えたいときに役立ちます。
似た比の問題に挑戦してみよう
あるスナックミックスでは、ナッツとレーズンの比が です。ナッツが カップあるとき、同じ配合を保つにはレーズンは何カップ必要でしょうか。
次に、レーズンとナッツの比も書いて、順序を正しく逆にできているか確かめてみましょう。さらに進めるなら、ナッツを カップに変えて、例を見返さずにもう一度解いてみてください。