等比数列は、各項が前の項に同じ比をかけてできる数列です。等比級数は、その数列の項を足し合わせたものです。初項を a1a_1、公比を rr とすると、数列の一般項は an=a1rn1a_n = a_1r^{n-1}、有限和の公式は r1r \ne 1 のとき Sn=a1(1rn)1rS_n = \frac{a_1(1-r^n)}{1-r} です。

たとえば、3,6,12,243, 6, 12, 24 は各項が 22 倍になっているので等比数列です。ある項を求めたいときは数列の公式を使います。いくつかの項の合計を求めたいときは級数の公式を使います。

数列が等比数列になる条件

大事な考え方は、公比が一定であることです。等差数列では毎回同じ数を足します。等比数列では毎回同じ数をかけます。

初項が a1a_1、公比が rr なら、

an=a1rn1a_n = a_1r^{n-1}

となります。

rr が負のときは、項の符号が交互に変わります。rr の絶対値が 11 より小さいときは、項の大きさはだんだん小さくなります。

等比数列と等比級数の違い

等比数列は項を並べたものです。等比級数はそれらの項の和です。

この違いは大切です。なぜなら、問題によって何を計算するべきかが変わるからです。「第5項を求めよ」は数列の値を求める問題です。「最初の5項の和を求めよ」は級数の値を求める問題です。

例題:ある項と有限和を求める

次の等比数列を使います。

3, 6, 12, 24, 483,\ 6,\ 12,\ 24,\ 48

ここでは、a1=3a_1 = 3r=2r = 2 です。

第5項を求めると、

a5=3251=316=48a_5 = 3 \cdot 2^{5-1} = 3 \cdot 16 = 48

となります。

最初の5項の和を求めるには、直接足してもよいです。

S5=3+6+12+24+48=93S_5 = 3 + 6 + 12 + 24 + 48 = 93

有限等比級数の公式を使っても求められます。

Sn=a1(1rn)1rS_n = \frac{a_1(1-r^n)}{1-r}

この例では、

S5=3(125)12=93S_5 = \frac{3(1-2^5)}{1-2} = 93

となります。

等比級数の公式が使えるとき

有限等比級数では、

Sn=a1(1rn)1rS_n = \frac{a_1(1-r^n)}{1-r}

という公式は r1r \ne 1 のときに使えます。

r=1r = 1 のときは、すべての項が同じなので、和は単に

Sn=na1S_n = na_1

です。

無限等比級数では、rr の絶対値が 11 より小さいときにだけ有限の和をもちます。

よくある間違い

  1. 公差を使ってしまい、公比を見ていない。
  2. 項を求める問題と和を求める問題を混同する。
  3. r=1r = 1 のときに有限和の公式を使ってしまい、0 で割る形になる。
  4. 公比が負だと符号が交互に変わることを忘れる。

等比数列と等比級数が使われる場面

等比的なパターンは、変化が一定の割合で起こるときに現れます。たとえば、倍増、一定割合での減少、複利的な増加、そして微積分に出てくるいくつかの無限級数の考え方などです。

自分でもやってみよう

初項 55、公比 12\frac{1}{2} の新しい数列で試してみましょう。最初の4項を求め、その和も求めてみてください。別の例として、公比を負にして、項ごとに符号がどう変わるかを確かめるのもよいでしょう。

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