ひし形の面積とは、図形の内側の広さのことです。多くの問題では、次の2つの公式のどちらかを使います。

A=bhA = bh

A=d1d22A = \frac{d_1 d_2}{2}

底辺と垂直な高さがわかっているときは A=bhA = bh を使います。対角線全体の長さがわかっているときは A=d1d22A = \frac{d_1 d_2}{2} を使います。

ひし形の面積の公式

ひし形は、4辺がすべて等しい四角形です。また、平行四辺形の一種でもあるので、向かい合う辺は平行です。

このことが重要なのは、ひし形も平行四辺形と同じ底辺×高さの考え方に従うからです。

A=bhA = bh

ここで、hh は斜めの辺ではありません。底辺から向かい合う辺までの垂直な距離です。

なぜ対角線の公式が成り立つのか

底辺と垂直な高さがわかっていれば、面積はそのまま A=bhA = bh で求められます。

一方、対角線がわかっている場合、ひし形には特別な性質があります。対角線が垂直に交わるのです。すると図形は4つの直角三角形に分かれるので、全体の面積は

A=d1d22A = \frac{d_1 d_2}{2}

となります。

この公式で使うのは対角線全体の長さであり、中心から頂点までの半分の長さではありません。

対角線を使う例題

ひし形の対角線が d1=10d_1 = 10 cm、d2=8d_2 = 8 cm だとします。

対角線の公式を使います。

A=d1d22A = \frac{d_1 d_2}{2}

値を代入すると、

A=1082A = \frac{10 \cdot 8}{2} A=802=40A = \frac{80}{2} = 40

したがって、面積は

40 cm240\ \text{cm}^2

です。

簡単に確かめることもできます。対角線の半分はそれぞれ 55 cm と 44 cm なので、4つの直角三角形それぞれの面積は

12(5)(4)=10\frac{1}{2}(5)(4) = 10

です。

このような三角形が4つあるので、

410=40 cm24 \cdot 10 = 40\ \text{cm}^2

となり、最初の方法と一致します。

底辺と高さを使うのはどんなときか

問題で底辺と垂直な高さが直接与えられているときは、A=bhA = bh を使います。

たとえば、ひし形の底辺が 77 cm、垂直な高さが 66 cm なら、

A=bh=76=42 cm2A = bh = 7 \cdot 6 = 42\ \text{cm}^2

です。

ひし形が実際に正方形であるか、辺が垂直だと示されている場合を除いて、高さを斜めの辺で置き換えてはいけません。

ひし形の面積でよくあるミス

辺の長さを高さとして使ってしまう

傾いたひし形では、辺の長さと垂直な高さは異なります。A=bhA = bh を使うときは、hh が底辺に垂直であることを確認しましょう。

対角線の公式には対角線全体が必要なことを忘れる

図に中心からの半対角線だけが示されている場合、その値をそのまま A=d1d22A = \frac{d_1 d_2}{2} に代入してはいけません。まず2倍して、対角線全体の長さにします。

「一辺×一辺」を使ってしまう

一般のひし形では、s2s^2 は面積ではありません。これが成り立つのは、ひし形が正方形である特別な場合だけです。

平方単位を書き忘れる

面積は、ただの単位ではなく平方単位で表します。

ひし形の面積が使われる場面

ひし形の面積は、学校の図形問題、座標幾何、敷き詰めの問題、ひし形の領域が出てくる図などで現れます。

特に、高さより対角線のほうが測りやすいときに便利です。一方で、底辺と垂直な高さのほうが使いやすい問題もあります。どちらの公式を使うかは、実際に与えられている長さによって決まります。

似た問題に挑戦してみよう

対角線が 1212 cm と 99 cm の場合で、自分でも解いてみましょう。次に、底辺が 77 cm、垂直な高さが 66 cm の場合でも解いてみてください。2つの設定を比べると、2つの公式の違いがつかみやすくなります。

問題の解き方でお困りですか?

問題をアップロードすると、検証済みのステップバイステップ解答が数秒で届きます。

GPAI Solver を開く →