二次不等式では、二次式がある値より大きいか、小さいか、以上か、以下かを満たす xx の値をすべて求めます。解くときは、まず片方を 00 にそろえ、零点を求め、その零点を使ってどの区間で不等式が成り立つかを判断します。

たとえば x25x+6>0x^2 - 5x + 6 > 0 を解くとは、式が 00 になる値だけでなく、式を正にするすべての実数を求めることです。

二次不等式の意味

二次不等式は、2次の式と次のような不等号を含むものです。

ax2+bx+c>0ax^2 + bx + c > 0

または

ax2+bx+c0,ax^2 + bx + c \le 0,

ただし a0a \ne 0 です。

二次方程式との大きな違いは、求めるものにあります。二次方程式では解を求めますが、二次不等式では二次式が 00 より上または下にある区間を求めます。

二次不等式の解き方

零点が重要なのは、符号が変わる可能性がある実数の点がそこだけだからです。零点がわかると、数直線はいくつかの区間に分かれます。各区間では、二次式の符号は正か負のどちらかで一定です。

確実な方法は次のとおりです。

  1. すべてを片側に移項して、もう片方を 00 にする。
  2. 因数分解や別の方法で零点を求める。
  3. 零点で数直線を区切って区間を作る。
  4. 各区間から1つ値を選んで代入するか、根がはっきりしていればグラフから判断する。
  5. 不等式を満たす区間を残す。

不等式が >><< のような厳密不等号なら、零点は含めません。\ge\le のような不等号なら、零点を含めます。

例題: x25x+6>0x^2 - 5x + 6 > 0

この二次式はすでに 00 と比較されているので、まず因数分解します。

x25x+6=(x2)(x3).x^2 - 5x + 6 = (x - 2)(x - 3).

したがって零点は x=2x = 2x=3x = 3 です。これらによって数直線は次の3つの区間に分かれます。

  • (,2)(-\infty, 2)
  • (2,3)(2, 3)
  • (3,)(3, \infty)

各区間から1つずつ値を選んで調べます。

x=0x = 0 のとき:

(02)(03)=6>0(0 - 2)(0 - 3) = 6 > 0

したがって (,2)(-\infty, 2) は成り立ちます。

x=2.5x = 2.5 のとき:

(2.52)(2.53)=(0.5)(0.5)<0(2.5 - 2)(2.5 - 3) = (0.5)(-0.5) < 0

したがって (2,3)(2, 3) は成り立ちません。

x=4x = 4 のとき:

(42)(43)=2>0(4 - 2)(4 - 3) = 2 > 0

したがって (3,)(3, \infty) は成り立ちます。

よって解は

x<2 or x>3.x < 2 \text{ or } x > 3.

区間表示では

(,2)(3,).(-\infty, 2) \cup (3, \infty).

となります。もとの不等式は >> なので、端点の 2233 は含みません。

グラフで素早く確認する方法

二次関数のグラフは放物線です。ax2+bx+c>0ax^2 + bx + c > 0 の解は、放物線が xx 軸より上にある xx の値です。ax2+bx+c<0ax^2 + bx + c < 0 の解は、放物線が xx 軸より下にある xx の値です。

二次式が2つの実数解をもつとき、これは素早い確認方法になります。

  • 放物線が上に開くとき、根の外側で正、根の間で負になることが多いです。
  • 放物線が下に開くとき、その関係は逆になります。

この見方は、二次式が実数の零点をもつことを前提にしています。実数の零点がなければ、数直線上で符号は切り替わらないので、グラフや最高次の係数から判断する必要があります。

よくある間違い

最も多い間違いは、対応する二次方程式を解いて、根だけを書いて終わってしまうことです。根はたいてい答えそのものではなく、答えの境界です。

もう1つの間違いは、厳密不等号なのに端点を含めてしまうことです。x25x+6>0x^2 - 5x + 6 > 0 では、x=2x = 2x=3x = 3 を代入すると式は 00 になるので、解集合には入りません。

3つ目の間違いは、答えがいつも根の間にあると思い込むことです。これは、どちらの符号を求めるか、また放物線が上に開くか下に開くかによって変わります。

二次不等式が使われる場面

二次不等式は、代数、グラフ、最適化、そして制約のある応用問題に現れます。1つの正確な答えではなく、条件を満たす入力の範囲が必要なときに役立ちます。

たとえば、高さがある基準より上にある時間帯、利益のモデルが正になる範囲、ある式が許された領域内に収まる条件などを表せます。

類題に挑戦

x24x50x^2 - 4x - 5 \le 0 を解いてみましょう。まず因数分解し、零点を数直線にとり、区間を調べる前に端点を含めるかどうかを判断します。別の方法でも確かめたいなら、区間での答えをグラフと比べて、2つの方法が一致するか見てみましょう。

問題の解き方でお困りですか?

問題をアップロードすると、検証済みのステップバイステップ解答が数秒で届きます。

GPAI Solver を開く →