増加率や減少率の公式は、変化を出発点の値と比べたいときに使います。標準的な公式は次のとおりです。
結果が正なら増加率、負なら減少率です。
この公式は、元の値が でないときにだけ定義されます。学校や日常の多くの例では、元の値は正の数でもあります。
増加率・減少率が表すもの
大切な考え方は、「どこから始まったかに対する変化」です。まず値がどれだけ変わったかを求めます。次に、その変化を新しい値ではなく元の値と比べます。
変化が でも、 から始まった場合と から始まった場合では意味が大きく異なります。だからこそ、分母が重要です。
増加率・減少率の計算方法
- 変化を求める:。
- それを元の値で割る。
- をかける。
- 符号を確認する。
正なら増加、負なら減少です。
例題: から へ
あるジャケットの価格が から に上がりました。
まず変化を求めます。
次に、その変化を元の価格と比べます。
これをパーセントに直します。
したがって、価格は 増加しました。
では逆の状況を考えます。 から に下がる場合は、
となります。
したがって、 から に戻るのは の減少ではなく、 の減少です。出発点の値が異なるため、割合も異なります。
よくある間違い
分母を間違える
分母は元の値です。新しい値で割ると、別の比を求めていることになります。
逆の割合も同じだと思い込む
の増加は、 の減少では元に戻りません。出発点の値が変わるので、割合はふつう一致しません。
の条件を忘れる
元の値が のとき、標準的な変化率の公式は定義されません。 で割ることはできないからです。
この公式を使う場面
増加率や減少率は、価格、割引、人口の変化、テストの点数、簡単なビジネスや科学のレポートでよく使われます。出発点の異なる変化を公平に比べたいときに役立ちます。
似た問題に挑戦してみよう
たとえば、価格が から に下がる場合で自分でも試してみましょう。自分で式を立てたあとに各手順を確認したいなら、数学ソルバーを使って、分母に元の値を使えているか確かめることもできます。