数学でいうレンジ(範囲)とは、データセットの最大値から最小値を引いたものです。データの散らばり具合を手早く表せるので、データが端から端までどれくらい広がっているかがわかります。
必要なのは2つの数だけです。最大値と最小値です。すべての値が同じなら、レンジは です。
代数の文脈では、"range" が関数の取りうる出力の集合を意味することもあります。ここでの "range" は、データセットの散らばりを意味します。
レンジからわかること
レンジは、データがどれくらい広いかをすばやく要約してくれます。レンジが小さいなら、値どうしは比較的近いところに集まっています。レンジが大きいなら、値どうしの開きが大きいことを意味します。
ただし、最初の確認には便利でも、データの真ん中で何が起きているかまではわかりません。2つのデータセットが同じレンジでも、分布のしかたは大きく異なることがあります。
レンジの求め方
次の手順を使います。
- 最小値を見つける。
- 最大値を見つける。
- 最大値から最小値を引く。
式で書くと次のようになります。
これは負の数がある場合にも使えます。大事なのは、最小値が より小さくても、その実際の最小値を引くことです。
負の数を含むレンジの例
データセットが次のようなものだとします。
最小値は です。最大値は です。
では、引き算します。
負の数を引くことは足し算になります。
したがって、レンジは です。
ここはよく間違えやすいところです。最小値が負の数のときは、正しく引けるようにかっこを付けたままにしましょう。
レンジを求めるときのよくある間違い
引く順番を間違える
小さい値から大きい値を引くのではなく、最大値から最小値を引きます。
並んでいる最初と最後の数を使ってしまう
数が順番に並んでいるとは限りません。まず本当の最小値と最大値を見つける必要があります。
負の符号を見落とす
最小値が負の数なら、注意して引きましょう。たとえば、 であって、 ではありません。
レンジだけで散らばりのすべてがわかると思う
レンジが使うのは2つの値だけです。データセットに外れ値があると、多くの値がまとまっていても、レンジは大きく変わることがあります。
レンジが役立つ場面
レンジは、初歩的な統計、授業でのデータの要約、テストの点数比較、ばらつきの手早い確認などでよく使われます。
単純で素早い散らばりの指標がほしいときに、特に役立ちます。より詳しく見たいなら、四分位範囲や標準偏差のような指標のほうが、値の分布について多くのことを示してくれます。
覚えておきたい端のケース
データセットに値が1つしかない場合、最大値と最小値は同じなので、レンジは です。
まったくデータがない場合は、比べる最大値も最小値もないため、レンジは定義されません。
似た問題に挑戦してみよう
次のデータセットで自分でもやってみましょう。
最小値を見つけ、最大値を見つけて、レンジを計算してください。次に を に置き換えて、1つの大きな値がレンジをすぐにどう変えるかを見てみましょう。