複利の公式は、残高が一定の年利で増え、利息が一定間隔で加えられるときの最終金額を表します。
ここで、 は最初の元金、 は小数で表した年利、 は1年あたりの複利計算回数、 は年数です。結果の は利息を含めた合計金額です。利息だけを求めたい場合は、元金を引いて とします。
この公式が使えるのは、年利が一定で、複利の計算間隔がわかっていて、期間中に追加の入金や引き出しがない場合だけです。これらの条件が変わると、この公式だけでは状況全体を正確に表せません。
の意味
式の
は、1回の複利計算期間あたりの増加倍率です。たとえば年利が で四半期ごとに複利計算するなら、残高は各四半期ごとに
倍になります。
指数の は、その増加が何回起こるかを表します。2年間、四半期ごとに複利計算するなら、残高は 回かけ合わされます。
これが複利の大事な考え方です。残高は各期間ごとに同じ倍率で増え続けるので、後の利息は前に付いた利息にもかかります。
各変数の意味
は元金、つまり最初の金額です。
は小数で表した年利です。たとえば、 です。
は1年の間に利息を何回複利計算するかです。よくある例として、年1回なら 、半年ごとなら 、四半期ごとなら 、毎月なら です。
は年数です。利率が年利なら、18か月は 年と表します。
複利の公式の例
を年利 、2年間、四半期ごとに複利で運用するとします。
まず、与えられた値を書きます。
これを公式に代入します。
各期間の増加倍率と指数を整理すると、
となります。
これを計算すると、
したがって、最終金額は約 です。
問題が複利の利息だけを聞いているなら、元金を引きます。
よって、得られた複利の利息は約 です。
この例から、複利計算の回数が重要だとわかります。元金、利率、期間が同じでも、年1回の複利なら金額は となり、少し小さくなります。
複利の公式でよくある間違い
利率を百分率のまま使う
この公式では、 は小数でなければなりません。つまり、 は ではなく です。
合計金額と利息を混同する
この公式で求まるのは最終金額 です。複利の利息だけを求める問題なら、 を引く必要があります。
複利計算の回数を間違える
毎月、四半期ごと、年ごとの複利では答えは同じになりません。問題文の条件から を決めます。
時間の単位をそろえ忘れる
が年利なら、 も年で表さなければなりません。ここが合っていないと答えが変わります。
追加の入出金がある状況でこの公式を使う
毎月お金を追加したり、途中で利率が変わったりする場合は、 を1回使うだけでは不十分です。
複利の公式が使われる場面
複利の公式は、普通預金、定期預金、投資の増え方の例、学校の金融数学の問題などでよく出てきます。同じ割合で、等しい時間間隔ごとに量が増える場面なら、同じ形の式が現れます。
大切なのは条件です。これは利率が一定の反復的な増加モデルです。単純で使いやすい一方、その単純さは前提条件が成り立っていることに依存しています。
複利と単利の違い
単利は最初の元金だけをもとに増えます。複利は更新された残高をもとに増えます。
そのため、単利は のような一次的なモデルを使い、複利は指数を使います。各期間のあとに利息が残高へ加えられるなら、正しいのは指数モデルです。
似た問題に挑戦してみよう
、、 はそのままで、複利計算を四半期ごとから毎月に変えてみましょう。そして、新しい金額を上の四半期ごとの結果と比べてみてください。自分で公式を立てたあとにいくつかの条件を試したいなら、複利計算機を使うとすばやく比較できます。