直線のグラフは、変化の割合が一定の一次関係を表します。よく使われる形 では、 は傾き、 は 切片を表すので、直線がどのような形になるかや、2本の直線が平行かどうかをすぐに読み取れます。
でわかること
式
では、 は傾きです。勾配と呼ばれることもあり、 が 増えたときに がどれだけ変化するかを表します。
は 切片です。これは のときの の値なので、直線は で 軸と交わります。
この形で表せるのは、垂直でない直線です。垂直な直線も直線ですが、 のような式で表されるため、 の形には書けません。
傾きがグラフをどう変えるか
が正なら、直線は左から右へ上がります。 が負なら、直線は左から右へ下がります。 なら、直線は水平です。
たとえば
なら、 が 増えるたびに は 増えます。直線は で 軸と交わるので、原点より だけ上から始まります。
例題: のグラフ
次の直線を考えます。
まず切片を見ます。 のとき なので、この直線は を通ります。
次に傾きを使います。 なので、右に 進むと は 増えます。すると2つ目の点は です。
同じように、もう1点確かめることもできます。
したがって、 も同じ直線上にあります。正しい2点がわかれば、それらを通る直線を引けます。
2本の直線が平行かどうかの見分け方
垂直でない2本の直線は、傾きが同じで切片が異なるとき平行です。
たとえば
と
は、どちらも傾きが なので平行です。同じ割合で上がっていくため、交わることはありません。切片が異なるので、同じ直線ではなく別々の直線です。
この考え方には、垂直な直線の場合もあります。 と のような直線どうしも平行です。
直線のグラフでよくある間違い
と 切片を混同する
では、 は 切片ではなく 切片です。これは、直線が 軸とどこで交わるかを表します。
傾きが同じなら必ず別の平行線だと思い込む
2つの式で傾きも切片も同じなら、それらは同じ直線です。垂直でない2本の異なる直線が平行になるには、傾きが同じで、切片は異ならなければなりません。
垂直な直線を忘れる
は垂直な直線を表しません。グラフが垂直な直線なら、その式は の形になります。
直線のグラフはどこで使われるか
直線のグラフは、ある量が別の量に対して一定の割合で変化するときに現れます。よくある例としては、基本料金に1個あたりの料金を足すモデル、一定の速さで進む距離、一次式で表される単位変換などがあります。
直線のグラフが大切なのは、代数とグラフを直接結びつけてくれるからです。式を見れば変化の規則がわかり、グラフを見ればその様子を視覚的に確認できます。
似た問題に挑戦しよう
たとえば と のように、同じ傾きをもつ2つの式を書いてみましょう。まず切片を打ち、次に傾きを使ってそれぞれの直線上のもう1点を求めます。傾きが同じだと平行線になることがわかります。
別の例も試したいなら、ワークシートの問題を1つ選び、グラフ・傾き・切片がすべて一致しているかを確かめてみましょう。