円すいの表面積を求めるには、底面の円の面積と側面の曲面の面積を足します。半径 、母線 の直円すいでは、表面積は
となります。
同じ公式は次のようにも書けます。
ここで、 は底面積、 は側面積です。問題が側面積だけを求めているなら、底面の項は入れません。
表面積と側面積の違い
円すいの外側は、1つの円形の底面と1つの曲面からできています。表面積とは、この2つを合わせた面積のことです。
そのため、公式は次のように分けて考えられます。
側面積だけが必要な場合は、
を使います。
この公式は直円すいに対するものです。学校の幾何では、特に断りがなければ通常はこれを使います。
なぜ公式で母線を使うのか
この公式で使うのは、垂直な高さ ではなく母線 です。母線は、底面のふちから頂点まで側面に沿って伸びる長さです。
円すいが直円すいで、 と がわかっているなら、円すいの中にできる直角三角形を使って母線を求められます。
これは、直円すいでは半径、垂直な高さ、母線が直角三角形をつくるからです。
計算例:半径 cm、高さ cm
半径 cm、垂直な高さ cm の直円すいを考えます。表面積の公式には母線が必要なので、まず を求めます。
次に、表面積の公式を使います。
、 を代入すると、
したがって、表面積の正確な値は
です。
小数で近似すると、
となります。
この例では、底面が 、側面が を受け持っています。合計すると になり、確認にも役立ちます。
円すいの表面積でよくある間違い
公式に垂直な高さを使ってしまう
式 で使うのは母線です。 の代わりに を入れると、たいてい答えは間違います。
底面を含むかどうかを忘れる
問題によって、表面積を求める場合と、側面積だけを求める場合があります。表面積には底面を含みます。側面積には含みません。
半径と直径を取り違える
底面の直径が与えられているなら、公式に使う前に で割ります。記号 は常に半径を表します。
平方単位を書き忘れる
表面積は面の広がりを表すので、答えの単位は 、、 のような平方単位にします。
円すいの表面積を使う場面
円すいの表面積は、円すい形の物体の外側をおおう材料の量を考えるときに使います。幾何では、教科書の測定問題でよく出てきます。実生活では、紙、金属、布、コーティング材などの量を見積もる場面で使われることがあります。
ここでも条件が大切です。底面が開いている物体なら、必要なのは側面だけかもしれません。また、形が直円すいとしてうまく表せない場合は、標準の公式は近似にしかならないか、直接は使えないことがあります。
公式の覚え方
「底面プラス側面」と覚えるとよいです。
最初の項は下の円です。2つ目の項は円すいを包む曲面です。
似た問題に挑戦してみよう
半径 cm、垂直な高さ cm の場合で自分でも解いてみましょう。まず母線を求め、そのあと側面積と表面積を計算します。さらに確認したいなら、GPAI Solver で似た問題を解いてみてください。