分数計算機は、手計算と同じルールを使って、分数の足し算・引き算・掛け算・割り算・約分を行います。大事な考え方はシンプルで、足し算と引き算には通分が必要ですが、掛け算と割り算には必要ありません。
どのルールがその計算に合っているかを知っていれば、計算機をブラックボックスのように使うのではなく、答えが妥当かどうかを自分で判断できます。
分数計算機でできること
多くの分数計算機は、次の4つの基本的な計算に対応しています。
- 分数の足し算
- 分数の引き算
- 分数の掛け算
- 分数の割り算
多くの場合、最後の答えは自動で約分され、仮分数は帯分数に直して表示されることもあります。
分数 では、分母は を満たさなければなりません。割り算では、2つ目の分数も であってはいけません。逆数が存在する必要があるからです。
分数計算機が使うルール
分母が でない分数については、次のルールを使います。
計算機は途中の計算をすべて表示しないこともありますが、出力の裏ではこれらのルールが使われています。足し算と引き算では、まず単位の大きさをそろえることが重要です。掛け算と割り算では、通分は中心となる手順ではありません。
同じ2つの分数で見る計算例
次の2つの分数を通して使います。
分数を足す
と の最小公倍数は なので、通分した分母は です。
したがって、
結果は より大きく、これはおおよその値 とも一致しています。
分数を掛ける
次はそのまま掛けます。
ここはよい対比になります。足し算では先に通分が必要でしたが、掛け算でそれをすると、ただ手間が増えるだけです。
分数計算機でよくある間違い
よくある間違いの1つは、分子どうしと分母どうしをそのまま足してしまうことです。たとえば を にしてしまうような場合です。これは、もとの分数の大きさの単位が違うので正しくありません。
もう1つの間違いは、掛け算や割り算でも通分しようとしてしまうことです。その手順は見慣れているかもしれませんが、ここでは役に立ちません。
最後の大きな間違いは、割り算で逆数にする分数を取り違えることです。次の式では
逆数にするのは2つ目の分数だけで、 になります。もし なら、その計算は定義されません。
分数計算機を使うとよい場面
宿題の答えを確認したいとき、手計算の結果が合っているか確かめたいとき、 と のような表し方を比べたいとき、または複数の手順がある計算をすばやく進めたいときに便利です。
特に分母が扱いにくい数のときに役立ちます。そういう場面では、最初の設定ミスのような小さな誤りが起こりやすいからです。
似た分数の問題をやってみよう
と で、自分でも試してみましょう。計算する前に、どちらで通分が必要かを予想できれば、考え方はしっかりつかめています。あとで計算を確かめたいなら、分数計算機は便利な最終チェックになります。