メートル法は、 を基準にした測定の体系です。kilo-、centi-、milli- のような接頭語は、基準となる単位に対してどれくらい大きいか小さいかを表します。そのため、メートル法の換算の多くは、 のべき乗を掛けたり割ったりするだけでできます。
だからこそ、 キログラムをグラムに直すのは簡単ですが、古い複合的な単位系どうしの換算はそう簡単ではないことが多いのです。学校の数学や理科で「メートル法」というと、ふつうは SI 単位と、それと同じ接頭語のパターンを使う近い単位を指します。
メートル法の意味をひとことで言うと
メートル法の単位は、多くの場合 2 つの部分に分けて考えられます。
- メートル、グラム、リットルのような基準単位
- kilo-、centi-、milli- のような接頭語
接頭語は、その単位が基準単位と比べてどのくらいの大きさかを示します。
たとえば、
また、
距離そのものは変わりません。変わるのは単位の表し方だけです。
生徒が最初によく使うメートル法の接頭語
初歩的なメートル法の問題で特によく出てくる接頭語は、次のとおりです。
| Prefix | Meaning | Power of | Example |
|---|---|---|---|
| kilo- | 基準単位の 倍 | ||
| centi- | 基準単位の 分の | ||
| milli- | 基準単位の 分の |
接頭語が付いていないなら、長さならメートルのように、そのまま基準単位を使っていることになります。
よく使うメートル法の単位と何を測るか
学校や日常的な理科の問題では、次の単位が何度も出てきます。
- 長さの meter
- 質量の gram と kilogram
- 日常的な体積の liter
- 時間の second
ここで 1 つ大事な点があります。正式な SI では、質量の基本単位は kilogram です。ただし授業での換算では、接頭語の規則が見えやすいため、gram、kilogram、milligram を比べることが今でもよくあります。
メートル法の換算はどう成り立つか
メートル法の換算がうまくいくのは、単位どうしが のべき乗で結びついているからです。より小さい単位に直すと、必要な小さな部分の数が増えるので、数値は大きくなります。より大きい単位に直すと、数値は小さくなります。
そのため、計算する前でも次のような素早い確認ができます。
- キロメートルからメートルへ:数値は増えるはず
- ミリメートルからメートルへ:数値は減るはず
例題: キログラムをグラムに直す
まず、次の事実を使います。
つまり、1 キログラムは グラムです。そこで を掛けます。
これがメートル法の基本パターンです。接頭語 kilo- は を意味し、ここでは gram のほうが小さい単位です。したがって、最終的な数値は より大きくなるはずです。実際に なので、この答えは大きさの確認にも合っています。
よくあるメートル法の換算ミス
換算の向きを逆にしてしまう
より小さい単位に直したのに数値が小さくなったなら、どこかが逆になっている可能性が高いです。たとえば、キログラムからグラムでは、数値は減るのではなく増えるはずです。
どの接頭語の間隔も同じだと思い込む
meter、centimeter、millimeter はどれもメートル法の単位ですが、単位どうしの間がすべて同じ倍率で離れているわけではありません。たとえば、
一方で、
どちらも のべき乗を使いますが、選んだ単位どうしの正しい関係を使う必要があります。
単位を書かない
計算だけでは十分ではありません。各段階で単位を書いておくと、最終答えに行く前にミスに気づきやすくなります。
メートル法はいつ使われるか
メートル法は、科学の分野と、日常の測定において多くの国で標準的に使われています。実験、薬の用量、工学データ、製品ラベル、授業の問題などで目にします。
ヤード・ポンド法のような慣用単位も使う地域であっても、学校、健康情報、技術的な場面ではメートル法の値がよく使われます。
自分でもやってみよう
メートルをセンチメートルに直して、答えが より大きくなるか確かめてみましょう。基本的なメートル法の接頭語の次の段階に進みたいなら、次元解析 を見て、同じ単位の考え方が km/h や m/s のような複合単位にどう広がるかを確認してみてください。