二次方程式は、 のもとで と書ける方程式です。解き方はまず標準形に直し、因数分解が見えなければ解の公式を使う、と覚えると十分です。実数解の個数は判別式 の符号で判断できます。
このページでは、二次方程式の意味、解の公式と判別式の使い方、よくあるミスを、1つの例題でまとめて確認します。
二次方程式とは何か
二次方程式を解くとは、その式を成り立たせる の値を見つけることです。グラフで見ると、放物線 が 軸と交わる位置を探すことに対応します。
ここで大事なのは、文字の最高次数が であることです。たとえば は二次方程式ですが、 は一次方程式です。
最初にすることは標準形への整理
解き始める前に、式を標準形にそろえます。
この形にしておくと、, , の符号を読み違えにくくなります。特に解の公式を使うときは、この整理を飛ばさないことが大切です。
そのうえで、方法は次のように選ぶと見通しがよくなります。
- 因数分解がすぐ見えるなら、まず因数分解を使う。
- 式の形を見やすくしたいなら、平方完成を考える。
- 因数分解が見えなくても確実に進めたいなら、解の公式を使う。
解の公式と判別式の使い方
二次方程式の解の公式は
です。因数分解しにくい式でも、標準形にできれば同じ手順で解けます。
判別式は
です。これは実数の範囲で解の個数を判断するときに使います。
- なら、異なる2つの実数解をもちます。
- なら、1つの実数解を重解としてもちます。
- なら、実数解はありません。
この説明は実数を前提にしています。複素数まで広げるなら、 でも解はあります。
例題: 解の公式と判別式を一緒に使う
次の二次方程式を解きます。
すでに標準形なので、, , です。因数分解はすぐには見えないので、解の公式を使います。
まず判別式を計算します。
なので、実数解は2つあります。次に解の公式へ代入します。
なので、
よって解は
です。
最後に元の式で確かめると、
となり、もう一方の解でも同様に になります。判別式で解の個数を見て、解の公式で実際の値を出す、という流れが基本です。
よくあるミスと対策
標準形に直さずに係数を読む
たとえば のままでは、 と の符号を取り違えやすくなります。先に
に直してから考えるのが安全です。
を1つしか計算しない
解の公式では、 と の両方を計算する必要があります。二次方程式なのに答えを1つしか書いていないときは、ここを疑うと見つけやすいです。
判別式の意味を取り違える
判別式は「解そのもの」ではなく、実数解の個数を判断するための量です。 を出したあとで、必要なら解の公式や因数分解に進みます。
二次方程式が出てくる場面
学校数学では、放物線、最大値・最小値、面積の条件、速さや運動の式などで二次方程式がよく現れます。 を含む関係を解く場面では、かなり基本の道具です。
どの方法を使うかは式の形によって変わります。因数分解できるならそれが速く、見えないなら解の公式が安定しています。
次にやると理解が定着する
次は
を自分で解いてみてください。まず標準形を確認し、因数分解で見えるかを試す。それが難しければ解の公式に切り替える、という順番で進めると整理しやすくなります。
もう1題進めるなら、因数分解しにくい式を選んで、判別式と解の公式をセットで使ってみるのがおすすめです。似た問題で自分の手を動かすと、解き方の選び方まで自然に身につきます。